深夜の山道でみた老婆|実際にあった怖い話


私は昔神戸に住んでいました。
神戸というと都会なイメージがあるかもしれませんが、実際は市街地意外は結構田舎で、
田んぼや山があります。

ある日の深夜、友人と山道を車で飛ばしていると道の端っこにおばあさんが歩いている
のが見えました。

こんな夜遅くに、おばあさんが一人きりで歩いているなんて、妙だな。と思いました。
その時、友人が、「なあ。あのおばあさんおかしくない?」と言いました。

確かに、おばあさんはヨロヨロと歩いていて、今にも倒れそうです。
しかも、目はウツロな様子で髪を振り乱して歩いています。

「もしかして、道に迷ってしまったんじゃないだろうか?」

「引き返して、声をかけてみる!?」

そんな話を友人としていました。

すると突然、おばあさんが倒れたのです。

やっぱり、病気かなにかだったに違いない!そう思った私たちは急いで
引き返しました。

しかし、Uターンした道路の先には誰もいません。おばあさんが倒れたところまで
車で向かいましたが、ネズミ一匹いないのです。

「これはあかん。」

友人はそういうと車を飛ばして引き返しました。

あとから聞いた話なのですが、あの山ではよく老婆の霊が目撃されるようです。
昔、姨捨山と呼ばれ、面倒を見切れなくなった老婆をこの山に捨てにくる風習もあった。
などという話も風の噂で耳にしました。

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