秋田のなまはげは全国的に有名だが、なまはげにモデルがいた事を知っている人は少ない。実はなまはげは実在の人物がモデルになっているのだ。
なまはげのモデルの名は大内額作という男。大内は秋田のある村に住んでいる男で独身だったが、非常に優しい性格をしていて子供たちから愛されていた。
普段は怒る事など一切しなかった。
ある時、村の崩落しそうな洞窟の近くを通りかかった大内は洞窟の中で遊んでいる子供たちを見つける。
普段温厚な大内だが、このときばかりは血相を変えて子供たちを怒鳴りつけた。
怒鳴りつけられた子供の中に地元の名士の息子がいて、彼は父親に大内に怒鳴られた事を密告する。そして、名士は大内を村から追放してしまったという。
しかし、大内の死後に、子供たちを守った行動が知れ渡り、村の人々は洞窟の前に大内の墓を建て、怒鳴ってでも子供たちを守る神としてなまはげを作り出したという。